★江東区から中央区に渡る
こちら側の護岸道路がそろそろ終わりになってきました。前方右(対岸)に見える、空中を通路でつないだ高層ビルは聖路加国際病院です。正面には東京商船大学の明治丸が見えます。
相生橋の袂に『東京水辺ライン越中島発着場』(5603-8809)というのがありました。あらかじめの申し込みで、一日ゆらり旅という案内が出ています。(13時発、聖路加ガーデン前、浜離宮、有明、葛西臨海公園、両国18時着、日曜祝日4月から10月、2000円)。さくら丸という小型船が目の前を出て行きました。
『相生橋(10)』を渡ります。
左側は門前仲町ですから、このまま橋を渡らないで、10分程歩くと駅に出ます。時間がない方や歩くのに自信のない方はここで終わりにしてもいいです。
相生橋を渡ってすぐ右側の川に沿う道に下りていくと、こちらはもう中央区です。後ろに巨大なマンション群、前に大きな隅田川。くらげが大量に発生しているとかで、川を覗き込むといます、います。フワフワと。血管まで見える強大なものも。ちょっとぎょっとします。モータボートや船が通ると、川の水が幾重もの波になって護岸を叩きます。こちら側には何箇所か水辺を体験できる場所があって、今は干潮なのか水が引いていて、カニをつる子供たちが割り箸に糸をたらしてその先にさきイカをつけて、水の中に入っていました。後ろを振り仰ぐとものすごく大きなマンションが林立しているので、やっぱり「すごいなぁ」と言う声が出てしまいます。ちなみに手をたたいたら、立派な"こだま"が返ってきました。
隅田川の分岐点に出ました。この最先端でちょっと疲れたのでカメラさんと座って休憩。川の分岐点の先端はものすごく気持ちがいいです。川風が四方八方から吹いてきます。永代橋が正面に見えます。背後にセンチュリーパークタワー。
左方向の中央大橋の下から浅草に帰る観光船が現れました。右からは浅草を出発した船がやってきています。ちょうどすれ違うようです。お茶を飲みながら持参のおせんべいをかじりながら、写真もと、忙しいカメラさん。観光船の人が手を振ってくれました。私は今回の取材はテープ吹き込みにしたので、その都度しゃべるだけ。メモはしないので、ちょっと楽ちんです。
★住吉神社
休憩終了。『中央大橋(11)』をくぐって、佃公園に入ります。左にそびえているのはスカイライトタワー、その先にリバーポイントタワー。異国に紛れ込んだ雰囲気。それらを横目に前進すると、白い壁の蔵が見えてきましたが、これは公衆トイレです。その先に住吉神社の一の鳥居がいきなり出現します。鳥居の奥に小さな住吉神社が見えます。漁師町とか佃煮の製造とかで家の一つ一つが昔風な気がしますが、道路全体が何だか都会チックで、ちょっと趣が合わないようで残念な気がします。坂を下りて住吉神社に。江戸初期、摂津国西成郡佃村の漁民が江戸に移住した後に祀られた鎮守、とあります。水運関係の人から今も厚い信仰の対象になっているそうです。中を抜けて佃島の街中にはいります。
一つ一つの家が縦に並び、それらを歩幅一歩の路地が区切っています。釣り船の乗り合いは3人以上で出します、とか乗船時間やえさ代金が書いてある店。そのお隣には銭湯。古い木造のしもた屋、佃煮屋さんで有名な天安さんのお店もあります。天安さんの前に『佃島渡し舟の跡地』という札が立っていました。渡し賃は当時一人五厘だったそうです。
今回最後の橋です。朱塗りの欄干の小さな橋『佃橋(12)』に出ました。絵を描いている人たちがたくさん立ったり座ったり。やっぱり絵になるところなんですね。
今回はどの地点から見ても、高層ビル群がついて回りました。下町にビル群がからむと本当にエキゾチックです。同じ水の流れでも大川(隅田川)と運河との余りもの違い。江戸前の面影。時の流れ。そんなものが感じられるといいなぁと思いながら歩いた、今回の散歩の絵っせんすでした。
今回はここが解散地点。
エッ中途半端?そうです。出発起点も名も無いあいまいな交差点からでしたから、終了もあいまいに。……そうは言っても帰る方向と腹減りさんにはちゃんとご案内します。住吉神社を背中にして、佃橋を左手に見て、その形で、道を進みます。若干道が曲がっていますが何とか道なりに行くと『佃2丁目』の交差点に出ます。右のほうを見ると緑色の橋脚が見えますが、その先が月島の駅です。その辺りが月島の『もんじゃ街』。もんじゃマップなどもありますので、腹減りの方はこちらに。
それから、佃2丁目の交差点をそのまま直進すると大きな通り、清澄通りに出ます。左に折れると相生橋で、それを渡れば、東西線・大江戸線、門前仲町まで15分ほどです。門前仲町にも食べ物屋さんがいろいろあります。お好みでどうぞ。途中右側にある東京商船大学が途切れたところの歩道橋の脇に、JR越中島駅もあります。
では、また次回まで、お元気で!再見!(SORA)
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