五百羅漢道標

所在地
台東区猿江2-16 小名木川橋橋台地
電話番号

観覧料
無料
交通案内
電車の場合都営新宿線「 住吉 」駅 徒歩5分
バスの場合(東22)「 猿江2 」下車 徒歩1分
 都内に残っている道標の中でも、形のよい、古い石の道標が、小名木川橋橋台地に保存されています。
 この道標は、五百羅漢と亀戸天神へ行く道を、指し示したものです。最初に建立された年は、定かではありませんが、この付近の講中の人々によって建てられたもののようです。その後、享保16年(1731)、寛政9年(1797)と文化2年(1805)の3回再建されたことが刻まれています。
 この道標の正面には「是より五百らかん江右川通り八町ほど先へ参り申候」とあり、側面には、「此横道四ッ目橋通亀戸天神通」と刻まれています。(傍点は推定) 江戸時代の、この近くの名所としては、五百羅漢が有名で、多くの参詣客を集めていました。この道標も、小名木川に沿い、南北に通じる道路があるなど、人通りが多いため、この地点に建てられたものでしょう。
 五百羅漢は、現在の総合区民センターのある付近にあり、仏師松雲の彫った等身大の羅漢約500体が安置されていました。しかし、弘化3年(1846)の風水害や、安政2年(1855)の地震などで荒れ果て、明治20年に墨田区緑町ヘ、さらに明治42年には、目黒へ移転しました。

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